恋愛や結婚で、親の顔色が気になってしまう「あなた」へ。
「親の言葉」に縛られ、一度は恋愛を諦めた33歳女性Sさん。彼女がどうやって“見えない鎖”を解き、結婚と本当の幸せを手に入れたのか、その軌跡をお伝えします。 幸せな結婚を叶えるために最も大切なこと。それは、親軸を手放し『自分軸』を取り戻すことなのです。
第1章:「親の言葉」という見えない鎖と、立ちはだかる壁
■「お前は長女だから」過去の呪縛と、他人軸で始まった婚活
今回ご紹介するのは、病院のリハビリ職として働き、心理学も学ばれている優しく勉強家な33歳女性、Sさんのお話です。
彼女には、婚活を始めるにあたって一つ大きな「心のブロック」がありました。 それは、過去の恋愛時に母親から言われた「お前は長女だから、家の近くに住まないといけない」という言葉です。 当時、その言葉がしこりとなってお相手と破局してしまった経験から、Sさんは「次は家の近くに住んでくれる相手を探さなきゃ…」と、どこか親の目を気にした“他人軸”で、ぼんやりと婚活をスタートさせました。
■登山デートで実感した「私、恋してる!」という確かな気持ち
そんな彼女に、素晴らしい転機が訪れます。 活動直後に出会った、登山が趣味の男性とのご縁でした。 想像以上に話が合い、交際2ヶ月目で一緒に登山に行くことになったお二人。 行った先で、彼がさりげなくリードをし、優しく気遣ってくれる頼もしい行動に、彼女の心が大きく動きます。
「松村さん!私、今恋してます!」 デートの出先から、いつもよりずっと高揚した嬉しそうな声で報告をくれたSさん。私も自分のことのように胸が熱くなったのを、今でもはっきりと覚えています。
■訪れた最大の試練…「大阪の長男なんて絶対ダメ!」
「彼となら前に進みたい」と真剣交際を見据えたタイミングで、彼女は母親に交際相手のお話をすることにしました。 きっと喜んでくれるはず――そう思っていたSさんを待っていたのは、想像もしない現実でした。 お相手が「大阪出身の長男」という理由だけで、母親から予想外の大反対を受けてしまったのです。
猛反対を目の当たりにし、以前のように「また親の意見に従ってお別れしなきゃいけないのかな…」と、自分の気持ちを押し殺そうとしてしまうSさん。 しかし、彼女が乗り越えなければならない最大の壁(敵)は、反対する母親ではありませんでした。 本当の壁は、「親に依存し、自分軸を見失っていたSさん自身の心」だったのです。
第2章:涙の決断。取り戻した「自分軸」と最高の結婚
■3時間の号泣と、「家を出る」という人生の大きな決断
結局、自分の気持ちに蓋をして、彼との交際を断念してしまったSさん。断った自責の念に駆られ、面談ルームに来られたSさんは、私の前で3時間ずっと泣き腫らしました。 「本当はお付き合いをしていたかった」彼女はずっとこの言葉を言っていました。
その涙の中で、「私はずっと諦めていた」と、彼女は初めて「自分がどれほど親の言葉に縛られていたのか」を深く悟ったのです。
ひとしきり泣ききったあと、彼女は一つ大きな決断をしました。 それは、「実家を出て、親から一度離れてみる」という行動でした。物理的に親と距離を置き、一人暮らしを始めたことで、彼女は人生で初めて「自分自身」とじっくり向き合う時間を持つことができたのです。
■「あなたはどうしたいの?」自分軸を取り戻すプロセス
私は、人が自分で歩もうとする時、人から言われて変わるのではなく、本人が気づいて行動を変えていくプロセスこそが最も大切だと考えています。誰かから言われたアドバイスではなく、自分で決めた答えにこそ、人を幸せにする力があるからです。
だからこそ私は、答えを教えるのではなく問いかけ続けました。 「あなたは、本当はどうしたいの?」 「親の意見ではなく、あなたはどう思ったの?」
面談のたびに言葉をかけ、「自分はどうしたいのか」「自分はどう思うのか」を繰り返し口に出すことで、Sさんは少しずつ確かな『自分軸』を取り戻していきました。 そして、彼女は親と距離をとりながら、家での自分の役割を積極的に加味した選択の方向性を考えリスタートをしました。その後、同じ登山の趣味をもつ男性と見事にご成婚され、車で1時間くらいの地域に家を構えるというベストな選択を導き出したのです。
■「自分軸」が導いた最高の報酬と、温かい親子関係
彼女は自分の意思で家を出たことで、親への反発や拒絶ではなく、本当の意味での「自立」ができました。 それから時が経ち、今では子宝にも恵まれ、お子さんを連れて実家に楽しく帰省する日々を送られています。 一度親から精神的に自立し「自分軸」を持てたからこそ、以前よりもずっと風通しの良い、まさに“雨降って地固まる”温かい親子関係を築くことができているのです。
■次の「主人公」は、ブログを読んでいるあなたです
Sさんが幸せを掴めたのは、親の人生ではなく「自分の人生を生きる」と覚悟を決め、自分軸を取り戻したからです。
もし今、親の期待や周りの声を優先するあまり、「本当はどうしたいのか」が分からなくなっているなら、それは決して特別なことではありません。
自分の気持ちよりも、誰かの期待を優先して生きてきた人ほど、その答えを見つけるまでには時間がかかるものです。
でも、その答えは必ずあなたの中にあります。
婚活は、ただ結婚相手を探す時間ではありません。
自分の人生を、自分で選び直す時間でもあります。
もし一人では整理できないと感じたら、どうか遠慮なくお話を聞かせてください。
私は答えを押しつけるのではなく、「あなたはどうしたい?」という問いを大切にしながら、あなた自身が自分らしい答えを見つけられるよう、一緒に歩んでいきたいと思っています。






